農業経理士®称号認定試験
農業経理士®は一般財団法人 日本ビジネス技能検定協会の登録商標です。
農業経理士®称号認定試験とは
成長産業への変革期にある日本農業において、農業経営の法人化や異業種からの農業参入増加などを背景に現代的な農業経営を確立する必要性が高まっております。
農業という業種の特徴は、生物の生産であることから、病虫害や自然災害による被害等、経営者自身でコントロールすることができない要素が多いことにあります。それゆえ、経営者自身の経験則に基づく判断が重要となりますが、すべての判断を経験則に頼ることは合理的ではなく、客観的事実たる計数を確かめながら経営判断を行うことで、より健全な農業経営を行うことが可能となります。特に法人経営では、計数に基づく経営管理が必須であり、現代的な農業経営に欠かせない要素となります。
このような状況の中、当協会は日本の農業の発展、具体的には計数管理の基盤となる農業簿記の普及に寄与することを目的として、一般社団法人 全国農業経営コンサルタント協会による監修のもとで、2014年度より「農業簿記検定」試験を実施しております。
さらに、当協会では2020年度より「農業経理士」称号認定制度を創設致しました。本制度は、農業簿記で培った知識を基盤としながら、農業経営の現場で必要となる実践的なスキルを習得した者であることを当協会が認定し、「農業経理士」の称号を授与するものです。
制度創設にあたり、新たに「経営管理」および「税務」試験を実施致します。
後援団体
令和2年7月現在、農業経理士称号認定試験は、次の後援を頂戴しております。
- 全国農業会議所
- 全国農業共済協会(NOSAI協会)
- 全国農業共済組合連合会(NOSAI全国連)
- 全国農業協同組合中央会
- 全国農業経営コンサルタント協会
- 日本農業法人協会
- 農林中央金庫
称号認定に必要な検定試験
検定試験の概要(すべて五肢択一 マークシート方式)
-
農業簿記1級
実施:年2回(7、11月)
試験時間:120分
設問数:50問
財務会計:20問
原価計算:15問
管理会計:15問内容:
農業簿記を充分理解しているかを問う試験 -
経営管理
実施:年1回(7月)
試験時間:90分
設問数:25問
内容:
農業経営に関わる経営管理の手法として、経営分析、経営改善、経営計画に関する内容を総合的に問う試験 -
税 務
実施:年1回(11月)
試験時間:90分
設問数:25問
内容:
農業を営む個人および法人が支払うべき所得税、法人税、消費税など各種税金について、基本的な内容を総合的に問う試験
受験資格
学歴・年齢・国籍に制限はありません。(どなたでも受験することができます。)
合格基準
各試験、問題の総得点の70%を基準とします。
受験科目
検定試験を実施するのは、次の3検定試験です。
【実施科目】
- ■ 農業簿記1級
- 実施年2回(7月・11月)試験時間:120分
50問(五肢択一・マークシート)(財務会計20問・原価計算15問・管理会計15問)
※詳細は、農業簿記検定の試験情報をご覧ください。 - ■ 経営管理
- 実施年1回(7月)制限時間:90分
25問(五肢択一・マークシート) - ■ 税 務
- 実施年1回(11月)制限時間:90分
25問(五肢択一・マークシート)
【経営管理】
農業経営に関わる経営管理の手法として、経営分析、経営改善、経営計画に関する内容を総合的に問うものです。財務分析、農林水産省の経営改善実践システムによる分析を用いた改善提案、気象災害など農業経営における各種リスクに対応するリスクマネジメント、収入保険制度、農業経営改善計画認定申請書の作成など経営計画の策定、規模拡大・設備投資のための計画策定、6次産業化に向けた計画策定、短期利益計画の策定、資金計画の策定などを修得できるものとなっております。
【税務】
農業を営む個人および法人が支払うべき所得税、法人税、消費税などの各種税金について、基本的な内容を総合的に問うものです。農業経営基盤強化準備金制度や肉用牛免税制度、農事組合法人にかかる従事分量配当、農業経営の相続や贈与など、農業特有の論点を網羅するものとなっております。
【出題範囲】
下記のそれぞれの出題範囲でご確認ください。(PDFファイル、ダウンロード可)
→「経営管理」 出題範囲(2020.07改訂)
→「税務」 出題範囲(2022.04改訂)
検定料(消費税含む)
各試験 | 5,280円 |
---|
※2024年度施行の検定より料金改定となります。
試験日・申込期間
実施基準日は、次の通りとなっております。やむを得ない状況により、実際実施日が変更となる場合があります。
年度内1回目:7月第1日曜日 年度内2回目:11月第4日曜日 10:00〜 90分間試験日 | 申込期間 |
---|---|
2024年7月7日(日)「経営管理」 | 2024年4/1(月)〜6/3(月) |
2024年11月24日(日)「税務」 | 2024年8/19(月)〜10/21(月) |
受験申し込み期間・方法と受験地(試験会場)
【受験申込期間】
上記申込期間に個人又は団体で申込をしてください。
【申込み方法】
- ※農業経理士と農業簿記1級(又は2級)は併願できます
★個人申込み
上記受験申込期間中に、右の『Web申込み』のボタンを押して手続して下さい。
★団体申込み
学校や各種団体で、まとめて受験を希望される場合は、下記のメールアドレスにご連絡ください。
別途お送りする「団体申込書」等で一括のお申込みや貴団体の会場での受験が出来ます。
E-mailアドレス:admini@jab-kentei.or.jp
【受験地(試験会場)】
検定試験は、下記を予定しています。
- 北 海 道:
- 札幌市・帯広市・函館市
- 東 北:
- 盛岡市・仙台市・山形市・郡山市・会津若松市
- 関 東:
- 水戸市・宇都宮市・高崎市・行田市・千葉市・東京都千代田区・横浜市
- 中 部:
- 新潟市・富山市・金沢市・福井市・甲府市・静岡市・浜松市・長野市・松本市・
岐阜市・名古屋市・安城市・津市
- 近 畿:
- 京都市・大阪市・神戸市・和歌山市
- 中国 四国:
- 岡山市・広島市・徳島市・高松市・松山市
- 九 州:
- 福岡市・北九州市・大分市・宮崎市・熊本市・鹿児島市
- 沖 縄:
- 那覇市
※上掲のほかに、個人申込みができる会場を増設した場合には、このページにてなるべく早く、ご案内致します。
※上掲のほかに、団体申込み専用会場がございます。(非公開・一般受験不可)
合格発表・合格証書の発行
合格発表日 | 試験実施日から約2週間程度で結果通知書を発送予定 |
---|---|
合格証書の発行 | 試験実施日から約1ヶ月程度で合格証書を発送予定 |
合格された方に交付される合格証書は、その発行の際に別途料金を頂戴することはありません。
合格証明の発行について
合格後には、合格証明書の発行・交付を有償でおこなっております。
就職活動や進学にあたり、また所属する団体への提出のため、当検定試験合格の証明を希望する方は、
別途、当協会まで申請してください。(トップページに証明書交付願があります)
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試験結果
検定名称 | 実施月 | 級・科目区分 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|---|---|
第3回(税務) | 11月 | 税務 | 164 | 99 | 60.4 |
第4回(経営管理) | 7月 | 経営管理 | 118 | 115 | 97.5 |
第4回(税務) | 11月 | 税務 | 121 | 84 | 69.4 |
第5回(経営管理) | 7月 | 経営管理 | 117 | 113 | 96.6 |
受験対策のご案内(参考)
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【農業経理士教科書】 |
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【1級受験対策用】 | ||
[財務会計編] |
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[管理会計編] |
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